のぼり旗の完全データ入稿を行いたいけど、印刷物によって塗り足しサイズや形式が違ってわかりにくいですよね。
そもそも完全データ入稿という言葉が専門的で使いづらいですね。。。
入稿してみたら、データのサイズや形式が違いますと言われて修正が起こるなど、複雑に見えてしまうからこそ起きてしまうアクシデントを減らすべく、「そもそも完全データって何?」という方でもわかるように完全データについてご紹介します!
完全データーとは?
完全データとは、「修正の必要の無い、完成された印刷用データ」のことを言います。
一般的にIllustrator(イラストレーター)やPhotoshop(フォトショップ)などのデザインソフトで作成されます。
デザインソフトを使用できる方は自分の思い描くのぼり旗を忠実に作成できるため、完全データをご利用になられる場合が多いです。
完全データを入稿していただいた際に、
「実際に印刷すると文字が印刷範囲の端に位置しすぎて切れてる・・・」
「入稿した完全データに入れようと思っていたイラストが入っていない・・・」
といったことが起こりえますので、完全データをご入稿いただいた後、印刷前に当店で入念にチェックさせていただいております!
完全データを入稿する前に、入稿する条件をある程度知った上で入稿した方が安心だと思われます。
しかし、完全データの塗り足しサイズや形式が複雑で把握できないことも多いと思います。
バンテックでは、のぼり旗の完全データを入稿する場合、3ステップの確認をしていただくだけでOKです!
ステップ1 のぼり旗完全データの入稿方法
のぼり旗の完全データはメールにてご入稿いただけます。
送り先アドレス:info@noboribata.com
メールでお送りいただく際に、ファイル名は半角英数字でご記入ください。
また、ファイルサイズが大きい場合は圧縮してお送りください。
ステップ2 のぼり旗完全データの塗り足しを確認
完全データを作成する場合に最も注意していただきたい点が、「塗り足し」です。
塗り足しとは
のぼり旗は、印刷される際に実際の仕上がりよりも大きなサイズの布に印刷され、断裁することで完成します。
断裁の際に少しのずれが生じることがあります。
仕上がりサイズで印刷を行うとこのずれた場所が真っ白(生地の色)になってしまいます。
このような白地の部分を無くすために、実際の仕上がりサイズよりも大きく印刷します。
この大きく印刷する際に必要となる塗り幅を塗り足しと呼びます。
塗り足しは仕様ごとに違います
仕様ごとに塗り足し幅をまとめておりますので、お求めの仕様と照らし合わせてご確認ください。
通常仕様(チチ仕立て、ヒートカット加工)の場合 |
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1/10の縮尺で、上下左右で各1.5mmずつ必要です。 例)60cm×180cmののぼりをご注文の場合、塗りたしを含めると63mm×183mmで作成したデータが必要です。 |
三巻加工の場合 |
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1/10の縮尺で、三巻にする部分に2mm必要です。 その他三巻加工しない部分は、通常通り1.5mm必要です。 例)60cm×180cmののぼりでL字三巻加工をご注文の場合、塗りたしを含めると63.5mm×183.5mmで作成したデータが必要です。 |
袋縫い加工の場合 |
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1/10の縮尺で、上の袋部分に8.5mm、横の袋部分に12.5mm必要です。 その他三巻加工しない部分は、通常通り1.5mm必要です。 例)60cm×180cmののぼりでL字三巻加工をご注文の場合、塗りたしを含めると63.5mm×183.5mmで作成したデータが必要です。 |
遮光スウェード生地(両面のぼり)の場合 |
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1/10の縮尺で、上下に各1mmずつ、左右に各0.5mmずつ必要です。 例)60cm×180cmののぼりをご注文の場合、塗りたしを含めると61mm×182mmで作成したデータが必要です。 |
ステップ3 のぼり旗完全データに画像データが入る場合
画像データもお送りください。
画像にスタイライズなど効果を付けている場合は、効果を付けた後の画像を保存してお送りください。
サイズ | データは必ず使用される原寸サイズでご入稿ください。 |
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画像解像度 | 原寸サイズで100dpi以上になるように作成してください。 【100dpi必要な理由】 dpiとはdot per inchの略で簡単に説明すると、1inch四方の生地の中に何個色のついたドットを入れられますかということを示す単位です。 のぼり旗は1m以上の長さに画像を拡大して印刷するために、そのため拡大しても印刷物がなめらかに見えるかどうかを100dpiを基準に確認しています。 |
色 | データのまま出力されますので、色は必ずCMYKで付けてください。 (RGBで描かれるとCMYKに変換したときに色の誤差が生じます。必ずCMYKでお願いいたします) |
保存形式 | .jpg(低圧縮、高画質) または .epsで保存してください。 |
ファイル名 | ファイル名は半角英数字で、必ず拡張子をつけてください。 |
Illustratorで入稿する場合の注意点
その他の注意点は以下の通りとなります。
バージョン | すべてのバージョンに対応しております。ただし印刷はCSまでバージョンを落として印刷致します。 |
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サイズ | 1/10の縮尺でデータを作成してください。 |
フォント | 文字はすべてアウトラインをかけてください。 ※アウトラインがあればどのようなフォントでも問題ありません。 |
色 | 色は必ずCMYKで付けてください。 RGBで描かれるとCMYKに変換した時に色の誤差が生じます。 必ずCMYKでお願いします。カラーモードをCMYKに設定して作業してください。 |
保存形式 | .ai または .epsで保存してください。 |
ファイル名 | ファイル名は半角英数字で、必ず拡張子をつけてください。 |
Photoshopで入稿する場合の注意点
photoshopで入稿される場合もあると思います。その場合はこちらを参考にしてください。
サイズ | データは必ず使用される原寸サイズでご入稿ください。 |
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塗り足し | 塗り足しは上下左右各15mmずつ必要です。 |
画像解像度 | 原寸サイズで100dpi以上になるように作成してください。 |
色 | データのまま出力されますので、色は必ずCMYKで付けてください。 (RGBで描かれるとCMYKに変換したときに色の誤差が生じます。必ずCMYKでお願いいたします) |
保存形式 | .psd .jpg(低圧縮、高画質) .eps いずれかの形式で保存してください。 |
ファイル名 | ファイル名は半角英数字で、必ず拡張子をつけてください。 |
完全データを入稿する際には様々な注意すべき点が有りますが、上記のことを一つ一つ気を付けて作成すれば思い通りののぼり旗を作ることができます。
ぜひ参考にしてください!